こんにちは、南茨木ベッショマコト整骨院の別所です!
「椎間板ヘルニア」というワードは皆さんご存知だと思います。
今日は腰のヘルニアである、「腰椎椎間板ヘルニア」と、
それに伴う腰痛以外の症状などについて書いていきます。
私たちには首からおしりのあたりまで背骨があり、骨の数は26個あります。
その中の腰の部分の骨5つを腰椎(ようつい)と呼びます。
骨と骨の間にはクッション材のようなものがあって、
これを椎間板(ついかんばん)と言います。
椎間板は外側が硬く、内側にやわらかいゼリー状のものが入っています。
いろいろな理由で、椎間板自体の状態が悪くなってくると、
外側にひびが入り、
中身が外に出てきてしまうと
近くを通っている神経(脳と体の隅々を結んで信号を伝えるケーブルみたいなもの)
を圧迫してしまいます。
このような状態を「椎間板ヘルニア」といいます。
腰椎の椎間板でヘルニアがおこっているのが「腰椎椎間板ヘルニア」ということになります。
椎間板ヘルニアは20~40代の男性に多いとか、
喫煙する人の方がおこしやすいとか言われますが、
10代のスポーツをしている女性でヘルニアになった人もいます。
腰椎椎間板ヘルニアの状態になると腰痛だけでなく、
「片方の足」に「しびれ」や「痛み」などの症状が出ることもあります。
どのあたりの椎間板の状態が悪いかで症状のあらわれ方や場所が違うので、
目安として書いていきます。
<腰椎の上から1番目と2番目あたりの状態が悪い>
・腰のあたりに痛み、しびれ
・立った状態で股関節を曲げる筋力の低下
<腰椎の2番目と3番目>
・足のつけ根、鼡径部、ふとももの内側あたりの痛み、だるさ、しびれ
・股関節を曲げる筋肉やひざを伸ばす筋肉の筋力低下
・片足立ちでひざの屈伸ができない
・階段をおりるときにひざがカクっとなる
<腰椎の3番目と4番目>
・ふとももの前、ひざの内側あたりの痛み、だるさ、しびれ
・ひざを伸ばす筋肉、股関節をとじるための筋肉の筋力低下
<腰椎の4番目と5番目>
・ここでヘルニアをおこすことが圧倒的に多い(動きの中で圧力がかかりやすいため)
・おしり、ふとももの外側、ひざのあたり、すねの外側、親指のあたりに痛み、しびれ
・親指を反らす筋肉、つま先をあげる筋肉、股関節を外に開く筋肉の筋力低下
・スリッパが脱げやすくなる、つまづきやすくなる
<腰椎の5番目の下あたり>
・おしり、ふとももの裏、ふくらはぎ、かかと、足裏、小指あたりの痛み、しびれ
・つま先をさげる筋肉、ひざを曲げる筋肉の筋力低下
・つま先立ちができなくなる
足に出てくる症状の目安を書いてみました。
腰椎椎間板ヘルニアの症状をまとめると、
①腰の痛み
②おしり、ふともも、足の裏などのしびれ、痛みなど
③痛みを回避するために姿勢の悪化
④歩きにくい、つまづく(筋力低下による)
⑤排尿、排便が困難になる
筋力の低下が著しい場合や、排尿や排便が困難な状態は手術をすすめられることが多いと思います。
整骨院での検査は、
ひざの下やアキレス腱をコンコン叩いて反応をみたり、
筋肉がやせていないか、力がしっかり入るか確認したり、
ひざを伸ばした状態で足をあげていく検査(下肢伸展挙上試験)
をしたりします。
整形外科ではMRIを使って診断します。
腰の痛みや足のしびれている感じがすべて腰椎椎間板ヘルニアではありませんが、
不安があれば医療機関にご相談ください。
椎間板ヘルニアかと思って調べたけど異常がないのにいろいろ症状がある人は、
南茨木ベッショマコト整骨院にもご相談ください(^_^)